2024年3月31日日曜日

 

三井アウトレットパーク マリンピア神戸 立面図から各施設棟のデザインや規模を検証 

 



平面図によるテナント区画配置構成や通路の動線計画、建物の立地等を分析した前回に引き続き、今回は建て替え中の三井アウトレットモール 神戸マリンピアの立面図の検証を行いたいと思います。




まずは新モール本体棟の南面。フィッシャリーナに面し、大屋根のあるアトリウムや大型ディスプレイ等を擁するエントランスもあり、フードコートやレストラン街も配置される計画の所謂、モールのファサードとなるのが南面です。



上記の立面図は駐車場側にも設けられるエントランスのある東側、そして南側を描いています。南側立面図は前述のイメージパースとほぼ相違ないデザインです。1・2階双方が開口部で占められた中央部、そしてその西側は奥まって、大屋根が架けられ、2階壁面に大型ディスプレイが確認できます。最西端部には屋上駐車場へのアプローチとなるスロープ。東側にもサブエントランスが設けられるようです。



東側立面図の右側は、こちらのイメージパースが描いた部分となるようです。平面駐車場からモール内へとアクセスするエントランスが設けられ、サブファサードとなります。エントランス周り以外はほぼ壁面で構成されるので、テナントサインが複数設置されます。



そして北側と西側立面図。本体棟のサイドにあたる面です。屋上駐車場へのスロープが設けられます。



本体棟の西側で、大屋根のあるメインエントランス横に配置される別棟C棟。3棟ある別棟の内、最も規模の大きな建物です。建物内に物販店3区画を設ける計画です。唯一、この新モール内で路面店の形態が採用されています。



続いて新エリアとなるラグーンゾーンに建設される2棟の別棟A・B棟です。パースの手前がB棟、奥がA棟となります。



本体棟、前述のC棟に近接して、配置されるB棟。全面開口部として描かれていたパースとは異なり、壁面があるようです。三井不動産が計画提案時に示したプロポーザルではこのB棟はスイーツの提供、販売を行う建屋になるとされています。



そしてラグーンのビーチ前に配置されるA棟。ポトマックが運営する建物で、地産地消のレストランや食物販の機能に加えて、BBQエリアの管理棟としての役割も担います。当初は地上2階建の想定でしたが、最終的には平屋に変更されてようです。



須磨海浜公園でもポトマックが同様の形でCAFE & BBQ PARK YURTを運営していますが、これに類似した施設になるのでしょうか。



以前のマリンピア神戸が有していたリゾートショッピングゾーンの雰囲気をラグーンという新エリアで維持しつつ、最新のショッピングモールとしての買い回り動線やフードコート・レストラン街を整備し、更には出店テナント数も大幅に増強する三方良しの建て替え計画ですが、開業当初の賑わいぶりを取り戻せるかどうか。その成否はテナント構成に大きく依存する事になるでしょう。

屋上駐車場もできる!『マリンピア神戸』の現在の様子を見てきた

今年11月の完成に向けて工事を進めている『マリンピア神戸』の現在の様子を見てきました。

前回、1月にメイン棟の骨組みがあらわれてから数ヶ月。建物全体の規模感もだいぶイメージできるようになっています。


神戸市垂水区海岸通12-2

全体の平面図はこんな感じ。下側が海側・上が山側で、ピンク色の箇所が「モール棟」になります。

星マークのあたりから見ると…

こんな感じ。土の山がたくさんできているこの場所は、改めて「平面駐車場」が整備される予定。全部で691台の収容台数になります。

奥側には再利用される予定の「立体駐車場」があり、右手には「ショッピングモール棟」も見えていますね。

モール棟の正面入口は海側になりますが「垂水駅から歩いてくる人」や「平面駐車場」を利用する人は、山側入口から入る人が多いかもしれません。

真ん中あたりに大きな入口らしきスペースも見えますね。

近づいてみるとこんな感じ。白とベージュが基調になったアーチ型の建物です。

作業員さんと見比べると建物の大きさがわかりやすい。

少し西側へ移動して、モール棟をみると・・・

モール棟へ続く長いスロープを発見。再整備中の「平面駐車場」と、再利用予定の「立体駐車場」に加えて、「屋上駐車場」もできるようです。(収容:686台)

モール棟に近い・山側の出入り口はこんな感じ。赤矢印(西側)が入口・青矢印(東側)が出口です。

立体駐車場側からぐるっと回って出入りすることもできますが、山側の入口がモール側に1箇所しかない&料金精算機がそれぞれ2つしかないので、なかなかの混雑が予想されそうです。

東側を向くと、なつかしのヤシの木が健在。新設される「ラグーンエリア」のまわりも整備中ですが、まだ完成形をイメージできる段階ではなさそう。

少し西へ移動してみるとこんな感じ。ヤシの木の先にラグーンがあり、さらにその先に「さかなの学校」なども見えます。

ラグーンを囲むように別棟が3棟たてられる予定で、写真右側に「飲食店が入る棟」の骨組みが作られていますね。

土が盛られているこのあたりにも平面の駐車場が設けられるので、買い物ではなくBBQ・ドッグランなどを利用する場合はこちらの駐車場を利用する方が近いです。

(とはいえ、台数が少なめなので、実際は空いてるところに停めるという感じになりそう)

約半年後にはオープンを迎える『マリンピア神戸』。ここからどんどん完成にむけて加速していきそうなので、ますます注目していきたいと思います。