2024年3月24日日曜日

 神戸空港

神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 遂に着工!新ターミナルビルは来年3月までに完成予定!  / 



来春から神戸空港発着枠が現在の80便/日から40便増の120便/日へと拡大される他、国際チャーター便の本格的な受け入れ開始に備えて、現在の空港ターミナルの西側に新たなサブターミナルの開業を予定していますが、この整備事業の開始タイミングはこれまで明確にされていませんでした。



しかしながら、整備予定地ではなんと既に大型重機が複数投入された建設工事が開始されていました!



竹中工務店・湊建設工業・TC神鋼不動産建設のJV施工によって、着工した「神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業」。



着工は2月中旬。完成予定時期は2025年の3月末。約1年の工期となります。発注者は神戸市港湾局空港調整課です。



また新たに公開されたサブターミナルのイメージパースでは、整備事業者の優先交渉権者決定時に示されていたターミナルビルよりも、高さのある重厚感の高い建物として描かれています。1月に提示された「サブターミナル整備基本計画改定案」では、建物の配置転換に加えて、建物延床面積を含めたターミナルビル規模拡大の変更が確認されていました。



高さを増したターミナルビルは階高が大きくなり、出発・到着を兼ねたロビー空間は当初の計画よりも遥かに風格のある大きな吹き抜けが特徴付けられた開放的なアトリウムになる模様です。



前述の新パースが描いているのは、1階の北角に配置された出発/到着ロビーです。ビル1階を田の字型に区切った場合、フロア面積の約1/4を占める部分になりますが、パースからも推察されるように、このロビーはかなり大きな空間になりそうです。



商業・公共建築における現在の流行に乗っとり、天井には木製ルーバーを斜めの角度に配置。兵庫県産の天然木材を採用するものと思われます。右奥のエスカレーター・階段は2階のにぎわい空間や屋上の展望デッキへとアクセスするアプローチです。



着工したサブターミナルビル。敷地東側は盛土によって嵩上げされています。ターミナルビルの配置変更によって、既存ターミナルや駐車場に面した東側に新ターミナルの正面玄関と車寄せが設けられる事になります。



公開されている図面では、サブターミナルと拡張されているエプロン(駐機場)間における動線計画が示されていましたが、ブルーに色付けしたターミナルビルの右側にある道路との間の空白地に車寄せアプローチとメインエントランスが整備されます。



4台のクローラークレーンが投入されて、既に基礎の構築が開始されています。どうやら杭工事を見逃してしまったようです。この広大な建築面積で進められた杭工事はさぞ圧巻だったかと思われます。



敷地の東側から掘削された部分にて配筋工事が進行中です。延床面積が18,700平方メートルに設定されていますが、建築面積は15,000平方メートル程でしょうか。



基礎工事に要する工期は2ヵ月程かと思われますので、遅くとも5月中には鉄骨建方が開始される様子を拝めるのではないでしょうか。



手前の敷地東側では配筋工事が進行していますが、奥の敷地西側については既に1階床のコンクリート打設まで完了しているように見受けられます。



鉄骨の柱のアンカーボルトが、コンクリートの打たれた床の上に等間隔で並んでいます。かなり急ピッチで建設工事が進行しています。1月末時点ではまだ着工もしていませんでしたので、夜間も工事が行われているのでしょうか。



エプロンの拡張を行う基本施設整備工事(その1)も大詰めを迎えているようです。期間を置かずに(その2)が開始され、整地された新しいエプロンのスラブ舗装が進行し、新駐機場の仕上げが開始される事になります。来春からの空港機能拡大・国際化に向け、サブターミナルでは40便/日の国内線と国際チャーター便を受け持つ事になる予定です。いよいよ神戸空港が次のステップに向けて動き出しました!