2020年6月23日火曜日



平成30年11月27日より、新しい緑内障治療薬であるエイベリス点眼液が新発売となり、当院でも処方可能となりました。エイベリス点は、世界初の選択的EP2受容体作動による眼圧下降薬です。現在、主流のPG製剤(ラタノプロスト点等)と同等の眼圧下降作用があり、眼局所的副作用も少ないとされています。ただ、白内障術後患者さんへの使用や、タプロス点との併用は禁忌となっています。黄斑浮腫や眼炎症等の副作用、また他の緑内障薬との併用禁忌はありますが、PG製剤のような、眼瞼色素沈着、上眼瞼陥凹、睫毛異常等の眼局所の副作用はなく、美容を気にされる方には第1選択になりえると考えています。緑内障点眼薬に新しい選択肢が増えることになりますが、点眼薬にも患者様との相性がありますので、当院では、これからも患者様に最適な点眼を選んで処方していきたいと思います。
※ エイベリスとはイタリア語で「美しい目」という意味だそうです。



 

2020.6.16発売

新しい緑内障点眼薬”アイラミド”新発売
新しい緑内障点眼薬”アイラミド”が発売されます”アイラミド”は炭酸脱水酵素阻害(エイゾプト)とα2刺激(アイファガン)の合剤になります。1日2回点眼です。
これは緑内障点眼薬の組み合わせを広げる可能性があります(ラタノプロスト+βブロッカー)の合剤一日1回点眼にアイラミド(炭酸脱水酵素阻害+α2刺激)一日2回点眼をもう1剤追加すると、理論上一日3回の点眼で4剤分の眼圧下降効果が得られます。しかも点眼を昼にささなくていいのは、点眼を昼にさし忘れる人にはとても有効です。1日に3回点眼で4剤分の眼圧下降効果は魅力的です。副作用も4剤分蓄積されるのでいいことばかりではないですが、(ラタノプロスト+βブロッカー)合剤に”アイラミド”の組み合わせは新しいトレンドになるのではと期待しています!
アイラミド点眼の誕生で2本の緑内障点眼で4種類分の眼圧下降効果が得られる時代になりました。