兵庫県は15日、新型コロナウイルスの感染拡大で5月末まで臨時休校としている県立学校(高校、特別支援学校など)174校について、18日から登校可能日を設けることを決めた。
上限日数は学区によって異なり、感染者がいない第5学区(但馬)は週2日▽第3学区(東播磨、北播磨)と第4学区(中播磨、西播磨)は週1日から始めて25日以降は週2日▽大阪府に近い第1学区(神戸・芦屋、淡路)と第2学区(阪神、丹波)は当面、週1日。これを受け、県内の一部の市町も同様に児童生徒が登校できる日を設けた。
登校可能日は、生徒の健康状態のチェックや家庭学習の進捗(しんちょく)確認、課題の配布などが目的で、感染不安を理由に欠席した生徒が不利にならないよう授業はしない。県立学校で設けるのは4月14日以来。
登下校は通勤時間帯を避け、学年や居住地ごとに分散。教室などでの生徒同士の間隔は1メートル以上とし、教員と距離をとるため、前列1列目には生徒を座らせない。教職員、生徒にはマスク着用を呼び掛ける。在校は3時間以内。午後4時までに下校し、部活動はなし。感染者が出た学校は登校を中止する。
県立学校は3月3日から臨時休校に入り、春休みを挟んで授業がない状況が続く。県は5月末までの休校期間は変えない方針だが、兵庫県への緊急事態宣言が解除されれば前倒しする可能性もある。
一方、県内の小中学校については、加東、西脇、丹波市、多可町などが18日以降、小野、加西市、新温泉町などは19日以降に登校日を設ける。姫路市は20日以降に週1~2日以内、朝来市、太子、福崎、市川、上郡町なども週1~2日を設定。以前から週1日の登校日を設けている豊岡、南あわじ市、香美町などは週2日に増やす。(斉藤絵美)
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